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小室哲哉の『罪と音楽』を読んで

中学のときに「~を読んで」的なタイトルは良くないと教わったのを思い出しました。
多分読み手を惹きつけないとかそんな理由だと思いますが、少なくともネット上では変に凝ったタイトルよりもシンプルにつけた方が読み手を引き付けやすいですよね。

小室哲哉の『罪と音楽』を読んだのでその感想です。

執行猶予付きの判決が出て活動を再開する頃に書かれたので既に出版からしばらく経ってしまいました。
じゃあなんで今更読んだのかというと単純に暇だったからというのもあるのですが、他の読んだ人のレビューを見て内容が想像と違うらしいことがわかったというのも理由の一つです。

おそらく詐欺事件についての反省文中心で音楽的な話は抽象的な話に留まるだろうと勝手に思っていたのですが、実際には他のアーティストや作曲家についての感想なども具合的な名前を出しながら述べていました。
その辺の話が聞きたくて今更ながら図書館で借りてきました。



内容についてはタイトルの通り詐欺事件の話と音楽に関する話がメインです。この2つのテーマは独立したものと考えていいと思います。

詐欺事件の話はファン以外の人からするとやや不快かもしれません。本人的には素直に述べたつもりだと思いますし、僕もそのように読み取りましたが、ファンでない方がそういう風には読めないかもしれません。
これに関しては犯罪を起こした時点でどう素直に書いても説得力に欠けるというか意図した通りに読まれるのが難しいという面もあると思いますし、本人もそれを認識した上で書いていると思います。


音楽的な話についてはファン以外の人が読んでもそれなりに読み応えがあると思います。それは上に書いたとおり具体的な名前を出しながら日本の音楽について語っているからですね。
いろんな名前を要所要所で出していて、特定のアーテイストについて長々語ったりはしていないのが残念ですが、それでも自分の好きなアーティストの名前が出てくると興奮しながら読んでいました。

一番気になったのはつんく♂について書いている部分でした。
小室哲哉に言わせると、小室自身とつんくが音楽に「わかりやすさ」を求めすぎたせいで、J-POPが衰退してしまった、とのことです。ちなみにその対極となる音楽としてMr.Childrenの音楽を挙げています。

小室ブーム~ハロプロブームの流れで、音楽のわかりやすさが追求された点については僕もそのように感じていました。
でもわかりやすさは多分ヒット曲の条件の一つだと思いますし、ヒットメーカーとなっていく上でわかりやすさを追求するのは当然かなとも思います。
わかりやすさを追求することがヒット曲を生む安易な方法かというとそういうわけでもなく、むしろそこが作曲をする上で最もセンスや才能を必要とする部分なのではないかと思うわけですね。

だからこの2人がわかりやすさを追求しすぎたとしてもそれがJ-POPをダメにしたともあまり思いません。

それにハロプロブームがその後のJ-POPに及ぼした影響はそもそも小さいと思います。
ハロプロが売れていたころというと2000年前後なわけですが、そのころの音楽の中心がハロプロだったわけではないと思います。
宇多田ヒカルや浜崎あゆみなどの全盛期でもありますし、他にもたくさんのヒット曲がありました。

その後売れたアーティストというとEXILEやオレンジレンジなどが浮かぶのですが、彼らがつんくの影響を受けているとも思えません。

だから小室哲哉のその辺の罪悪感は考え過ぎかなと思います。

また音楽にわかりやすさを追求するとなると2つの方法があると思っていて、1つはアイドル音楽のようにポップな感じの曲を作る方法で、もう1つは所謂バラード系、しっとり系の曲をつくろというやり方だと思います。
そしてしっとり系の代表が、個人的にはMr.Childrenやコブクロなわけですね。
何が言いたいかというと小室哲哉が対局に位置づけているミスチルの音楽も、わかりやすい音楽の代表なんじゃないかと思うわけであります。

こんな感じのことを感想として持ちました。

『罪と音楽』ということで、音楽について語った部分というのは限られてしまいましたが、それでも読み応えのある本でした。
他にも小室哲哉のレコーディング技術の話とかヒット曲の分析とかいろいろ語っていました。

ただ元々文章量の多い本でもない上に詐欺事件の話にそれなりの量を割いているのでその点の物足りなさというのはありました。

それとAKB48がオリコンチャートを席巻するちょっと前くらいに書かれたのでその辺の話が聞きたかったというのもありました。

その辺残念なことはいくつかあるわけですが、面白い本だと思います。
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